オーストラリア・シドニーのタロンガ動物園を知る旅

海外を知る旅

1916年に開業した歴史あるタロンガ動物園は有名なオペラハウス近くの港からフェリーに乗って約10分。
対岸の自然の中にある大きな動物園です。
園名の「タロンガ」とはオーストラリアの先住民アボリジニの言葉で「美しい水の眺め」の意味です。
その名の通りシドニー港を見下ろす高台に位置しています。

タロンガ動物園のロケーション

フェリーに乗るというのもひとつの楽しみ。
風を切って水上を走ると、はやくも癒しのパワーが注がれます。
フェリーに乗るには「オパールカード」という交通系ICカードを利用します。
オパールカードはフェリー以外にもトラムや地下鉄でも利用します。
シドニー観光には必須なので、シドニー到着後早めにつくることをおすすめします。

ちなみにオーストラリアはオパールの世界的産地。
国を代表する宝石をICカードの名称に採用しているというわけです。
他にもオーストラリアの宝石といえば「ピンクダイヤモンド」があります。
アーガイル鉱山でのみ採掘される高級ダイヤでしたが2020年に閉山したのでピンクダイヤの価値は今後も上がると思われます。

カラーグレードで価値が変わり、一般的には濃いピンクの方が希少価値が高くなります。


ハーバーブリッジもすぐ近くに。
キョロキョロしていると、あっという間にタロンガ動物園に到着。

入場料について

入場料はちょっとお高めです。
オンラインで事前購入可能でディスカウントされます。

1日入場 – 個人チケット

チケットの種類ゲート価格*オンライン価格
大人51.00ドル45.90ドル
割引ありの場合※139.00ドル35.10ドル
子供(4~15歳)30.00ドル27ドル
幼児(4歳未満)無料無料
2024年7月のレートAUD=108円
※1=シニアなどの特別な割引。学生の場合は学生証が必要。

「タロンガ動物園 オンライン購入はこちら」

円安も相まって入場料は高いですが、それだけの価値がある動物園です。
非営利のタロンガ動物園の入場料は動物の飼育や環境保全に役立てられています。
そう考えると適正な価格なのかもしれません。
自然に近い状態で動物たちがのびのびと生活しているのを目の当たりにできる機会は貴重な体験になるはずです。

自然の地形を活かした土地にあるタロンガ動物園は、とにかく広い!
21ヘクタール(東京ドーム4つ分)の敷地のいたるところに動物たちがいます。
所要時間は5時間程度はかかるとみておいたほうがベター。
園内MAPは公式サイトのものがこちらからダウンロード可能です。

「Taronga zoo information」

ゆっくり時間をかけて周りたい場合は、敷地の中あるゲストが泊まれる宿泊施設を利用するのもいいかも。
自然の中にありながら、施設はとてもラグジュアリーな空間です。
部屋の窓を開けると、すぐそばでコアラがユーカリを食べているなんて夢のようですね。
そんな夢のようなシチュエーションはこちらで見てみてください。

「ワイルドライフ・リトリート」

知ってましたか?コアラについての法律があるって

さて、オーストラリアを代表する動物といえば、やっぱり「コアラ」でしょうか。
もちろんタロンガ動物園にもコアラはたくさんいます。

かわいい!初コアラ!触ってみたーい★

「コアラ」と検索するとサジェストで「抱っこ」というワードが出てくるほど、コアラを抱っこして写真を撮るということがオーストラリア旅行の目的という方は多いようです。
しかし、タロンガ動物園があるニューサウスウェールズ州ではコアラを抱っこすることを法律で禁止しています。

理由は「コアラへのストレス」を考えてのこと。
折しもつい先日、2024年7月1日から世界最古のコアラ保護区「ローンパイン・コアラ・サンクチュアリー」でもコアラ抱っこの中止と終了が発表されました。

オーストラリアでは観光業界に与える影響から「コアラ抱っこ」について論議が繰り返されてきたとのこと。
シドニー在住 平野美紀さんの記事で詳しく書かれています。

コアラへのストレスを考えず私も「コアラ抱っこ」ができるかも、と期待していました。

浅はかだった自分の考えを改め、自然生物への適正な保護と飼育について考えるきっかけとなりました。

コアラ抱っこはできませんがタロンガ動物園ではコアラのすぐ近くまで飼育員さんが案内してくれて写真を撮れる「コアラ エンカウンター」というアクティビティがあります。
チケットは数に限りがあるそうですので体験したい方は入園後、早めにゲットするか、アプリから事前購入がおすすめです。

「コアラ エンカウンター」

放し飼いでビックリ!自由に行き来する動物たち

コアラにならぶオーストラリアの動物といえば「カンガルー」ですね。


カンガルーが毛づくろいしあってる。
かわいい~。

と思ったら、違うんです。
こちらはワラビー。

こちらがカンガルーです。


ボクシング強そう。

とても似ていますが、カンガルーとワラビーの違いは簡単にいうと「大きさ」らしいです。
たしかにワラビーは60センチくらい、カンガルーは1メートル20センチくらいだったと思います。
くらべると尻尾の太さがぜんぜん違いますね。

ワラビーは柵のない場所に放たれていましたが、カンガルーはゲストが近づけない場所にいました。

このようにタロンガ動物園は動物の特性によっては柵のない場所で触れあったり、鑑賞したりできます。
自由にのびのびと行き来している姿を見られるのはタロンガ動物園の醍醐味かもしれません。


なんと!道の向こうから歩いてくるのはクジャク。
首筋の色っぽさと優雅な歩き方、見習いたい。

ところで、クジャクの「メス」はどんな姿がご存じですか?


オスにくらべておとなしい姿です。
奥ゆかしい可愛らしさがありますね。

クジャクのオスの羽がカラフルで優雅なのは、羽を広げた美しさをメスにアピールするため。
羽を広げると2メートルほどの大きさになるそう。


こわいくらいの美しさと迫力に圧倒されます。
これでメスを落としにかかるわけです。
心理学を駆使して相手にYESと言わせるやり手イケメンビジネスマンみたいですね

タロンガ動物園で飼育される動物は340種、2600頭もいるそうです。
アザラシやペンギンなど水上の動物たちも活き活きと生活しています。
私が出会った動物たちをご紹介します。

自然界って不思議だし、すごいですね。
環境によって進化したり退化したり。

その姿を自然に近い状態で私たちが鑑賞したり、学んだりできるのは、こういった施設を運営するのに尽力している方々がいるから。
ありがたいことです。

そう考えるとやっぱり51ドルは高くない!

【まとめ】タロンガ動物園はこんなところ

・1916年に開業した108年の歴史ある非営利の動物園
・入場料は大人51ドル。事前購入で10%オフ
・広大な敷地の中にはラグジュアリーな宿泊施設もある
・コアラ抱っこは州の法律で禁止されている(西オーストラリア州などでは現在は抱っこ可能)
・抱っこはできないがコアラの間近で写真を撮ったりできるアクティビティがある
・動物によっては柵に入らず自由にのびのびと園内を往来している
・340種、2600頭もの動物たちが暮らしている

シドニーに行く際にはぜひタロンガ動物園を観光コースに入れてみてくださいね。

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